がん予防学術大会2020米子

第27回日本がん予防学会(会長:岡田 太 鳥取大学医学部)
第43回日本がん疫学・分子疫学研究会(会長:松田 知成 京都大学工学研究科)

会期:2020年9月15日(火)
会場:WEB開催/誌上開催

大会長挨拶

「第27回日本がん予防学会学術集会にあたって」

 

 202091516日に米子にて開催を予定しておりました第27回日本がん予防学会は、新型コロナウイルス感染症が拡大していること、ならびに県や鳥取大学の定める県を跨いだ人の移動を伴う集会等に関する行動指針に照らし、誠に残念でありますが通常開催を断念するに至りました。通常開催に代えて本学会では初めての試みとなるオンライン学会(ZOOM会議)の開催に振り替えた次第です。

本会は、第43回日本がん疫学・分子疫学研究会(松田 知成 会長,京都大学工学研究科)との合同学術集会(がん予防学術大会2020米子)であり、共通のテーマを「がん予防・疫学研究への布石」といたしました。両学会でこれまでに得られた長年の研究成果をここで一度取り纏め、これに最新の成果や情報を加えることで将来を見据えたがん予防・疫学研究を考え直す機会を企画したものです。

日本がん予防学会では、「がん転移の予防」ならびに「がん予防への新概念」の2つのシンポジウムを企画しました。そしてがん予防学術大会の共通テーマである「がん予防・疫学研究への布石」と題する合同シンポジウムを設けました。915日の1日間ではありますが、気鋭の研究者による合同シンポジウム、3つのシンポジウムと日本がん予防学会認定制度セミナーをオンラインで同時配信いたします

会員の皆様におかれましてはご参加いただき、がん予防・疫学研究の将来への布石をぜひとも築いていただきたく思います。併せて今後のオンライン学会の課題や可能性を探る機会ともなりましたら望外の喜びに存じます

有意義な合同学術集会となりますことを期待しております

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第27回 日本がん予防学会 会長

岡田 太 (鳥取大学医学部実験病理学分野 教授)

 

 

 

「第43回日本がん疫学・分子疫学研究会総会にあたって」

 

「がん予防学術大会2020米子」を日本がん予防学会総会(岡田 太 会長、鳥取大学医学系研究科教授)との合同大会として、米子市での開催の準備を進めて参りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により開催形式の変更を余儀なくされました。新しい形式では、2020915日にシンポジウムをオンラインで開催し、一般発表は誌上発表となりました。
 今回のコロナ騒動では、我々、疫学・分子疫学を研究しているものにとっても、PCR検査をスクリーニング的に使うことの問題点や、リスクコミュニケーションの難しさなど、いろいろ考えるところがあったと思います。私が現在大変懸念しているのは、ワクチンや治療薬の拙速な認可により、大規模な薬害が生じる可能性についてです。日本においては、決してその様なことが生じないように、規制当局各位におかれましては、世論の圧力に負けずに厳格な審査をお願いする次第です。
 本稿を執筆している202083日現在の日本における新型コロナウイルス感染症のPCR陽性者数は、4月中旬の第一波のピークを連日超えていますが、死者数に関しては累計1013人であり、第一波からほとんど増えていません。おそらく、季節性インフルエンザ関連死の平均値、年間1万人には到底達しないでしょう。これに比べて、日本におけるがんによる年間死者数は37万人(2018年)であり、コロナ関連死者数とは桁が2つ違います。改めて、がん疫学・予防の重要性を感じる次第です。
 本年の大会テーマは「がん予防・疫学研究への布石」とし、今後のこれら研究分野の発展のヒントとなる、4つのシンポジウムを企画しています。オンライン開催にはなりますが、是非楽しんでいただけますと幸いです。

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第43回 日本がん疫学・分子疫学研究会総会 会長

松田 知成 (京都大学 工学研究科附属流域圏総合環境質研究センター 准教授)

2020.09.20 Sunday